校長室より

第2学期始業式 講話

 今日の始業式は、当初、暑さ対策でオンラインで行う予定でしたが、暑くはなさそうだ、ということで、体育館で対面で行いました。今日、生徒の皆さんには次にようなことをお話しました。

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 皆さん、おはようございます。

 今日は始業式の前に、表彰を行いました。たくさんの人を表彰できたことを大変うれしく思います。2学期は一番長い学期です。たくさんの人が頑張ってくれること、そしてたくさんの人を表彰できることを期待しています。

 長い夏休みが終わり、今日から2学期が始まります。今日はオンラインではなく、こうして対面で話ができることを大変うれしく思います。皆さん、約40日の夏休みはどうだったでしょうか。

 暑い中登校し、部活動を頑張った人、自分なりの目標に向かって努力した人もいたことでしょう。また、思うように過ごせなかった、という人もいるかもしれません。2学期のスタートにあたり、これから大切なのは、夏休みをどう過ごしたかよりも、今日からどう過ごすかです。

 この夏休み中、多くの災害がありました。7月下旬には熊本で地震がありました。8月の上旬には千葉の豪雨、8月の終わりごろには北陸でも豪雨がありました。被災された方々にお見舞い申し上げますとともに、一日も早い復興を皆さんで願いましょう。

 熊本の地震は、断層が引き起こしたということは、皆さんも聞いて知っていると思います。布田川・日奈久断層帯の活動によって起きたということです。この断層は、延べ100km長の実に長い断層だということです。断層と聞いても、「私には関係ないな」と思う人もいるかもしれませんが、日本列島には多くの断層が存在しています。埼玉県にも大きな断層があります。深谷断層帯というものがあるそうです。これは、群馬の高崎あたりから埼玉の鴻巣辺りまで、延べ90km長に渡る断層帯とのことです。その枝葉として、たくさんの小さな断層も走っているそうです。越生付近にも越生断層というものが存在しているそうです。断層とは、地下の2つの異なった岩盤層が合わさっている部分で、その岩盤同士が長年のひずみで、横にずれたり、縦にずれたりして、地震を発生するものです。

 今日、9月1日は「何の日」か、知っていますか。

 「防災の日」です。では、今日がどうして「防災の日」であるか、知っていますか。答えは言いませんが、知らない人は、ぜひ調べてみてください。今日、「防災の日」に、防災や災害時の備えなどについて考えてみてはいかがでしょうか。皆さんが住んでいる市町村では、HPや広報などで、災害が起きた際のハザードマップを公開しているかと思います。あまり気にしたことはないのかもしれませんが、いざというときに備えて、避難所の位置なども含め、見ておくと良いでしょう。

 さて、本題に入りますが、冒頭に話した通り、2学期は一年で最も長い学期です。そして、それぞれの学年にとって大切な学期でもあります。2年生は修学旅行があります。仲間とともに学び、行動し、たくさん学びがある機会です。修学旅行は旅行当日だけでなく、準備の段階から始まっています。仲間と協力し、一人一人が責任をもって行動することで、より充実したものになることを期待しています。

 3年生は、自分の進路に向き合う時期を迎えます。就職や大学、専門学校など、それぞれが自分の進む道を決めていかなければなりません。不安や緊張を感じることもあると思います。しかし、皆さんがこれまで積み重ねてきた努力は決して無駄にはなりません。自分を信じて、一歩一歩前に進んでください。

 そして1年生も、高校生活に慣れてきた今だからこそ、もう一度自分の生活や学習を見つめ直し、大きく成長できる時期です。成長というものは特別なことをしたときにだけ得られるものではありません。毎日の授業を大切にすること、 あいさつをしっかりすること、 時間を守ること、 周りの人を思いやること、そうした当たり前のことを積み重ねることが、自分自身を成長させる一番確かな方法です。

 2学期は一番長い学期である反面、勉強や部活動、人間関係、進路などでそれぞれ悩むこともあるかもしれません。そんなときは、一人で抱え込まないでください。友達でも、先生でも、家族でもかまいません。誰かに相談してください。学校には皆さんを支える人がいます。特に3年生は進路を決める時期ですから、就職試験や入学試験を前に、「うまくいくだろうか」「自分にできるだろうか」と不安になることもあるでしょう。また、学年に関係なく、勉強のこと、部活動のこと、友人関係のことなど、様々な悩みを抱えることがあります。悩みがあること自体は決して悪いことではないと思っています。悩むということは、それだけ真剣に考えているということだからです。ただし、一人で抱え込んでしまうことはよくありません。悩みを解決するために大切なことは、一人で結論を出そうとしないことです。人は悩んでいるときほど視野が狭くなり、自分では解決策が見えなくなることがあります。ですから、信頼できる人に話してみることです。相談というのは、必ずしも答えをもらうためだけにするものではありません。話しているうちに自分の考えが整理され、次に何をすればよいか見えてくることもあります。

 とある会社が全国の高校生1年生から3年生756人に「悩みを相談する相手」について調査したところ

   家族    51.8%、

   友達    48.2%、

   学校の先生 29.7%、

   生成AI  28.8%

という結果になったそうです。複数回答可の調査なので、足して100%にはなりません。学校の先生と生成AIの割合があまり変わらない、というのは、先生としてはちょっと複雑な感じです。生成AIが身近になった今では、相談を生成AIに頼る人も増えていますが、AIだけに頼るのは危険が伴います。いろいろな人に相談して、選択の幅を持つことも大切なことです。

 また、悩んだときは、今できることを一つでも良いのでやってみることも有効です。悩みがあるととても不安になるかもしれません。でも、明日のことを心配し続けても何も変わりません。今日の授業を頑張る、提出物を仕上げる、面接練習に取り組む、友達に声をかける。そんな小さな一歩が悩みや不安を乗り越える力になるかもしれません。

 学校は、皆さんが安心して学び、成長する場所です。困ったとき、苦しいときは、一人で抱え込まずに周りの人を頼ってみてください。クラスや部活動の仲間、そして先生も皆さんを応援し、支えていきます。

 話の最後になりますが、皆さん、これからの2学期を充実したものにして欲しいと思います。でも、特別なことを始める必要はありません。

  まずは今日一日を大切にする、

  今日の授業にしっかり取り組む、

  今日会う人に気持ちよくあいさつをする、

  今日やるべきことをきちんとやる、

その小さな積み重ねが、やがて大きな成長につながります。終業式に話した野球界レジェンドのイチローさんの言葉を覚えていますか。

 「小さなことを重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だ。」

という言葉です。

 「小さなことを重ねることが、とんでもないところへ行くただ一つの道だ。」

まさにその通りだと思います。この言葉をいつも思い出し、この2学期を過ごして欲しいと思います。

 では、皆さん一人一人にとって、実り多い2学期となることを期待しています。これで今日の話を終わります。